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「これからの試験のあり方」を考えることが必要

「これからの試験のあり方」を考えることが必要

 香山リカ

 大学入学共通テストの問題用紙の画像が試験中に流出した件で、大学1年の女子学生が香川県警に出頭し、関与したという趣旨の話をしていることがわかった。 「公平に正しく行われること」が何より大切な共通テストで、問題の流出やそれによる外部からの解答の入手があってはならないのは当然のことだ。とはいえ、毎年このテストの監督をしている私は、情報機器を使った不正行為を完全に防ぐのはむずかしくなっていると実感する。 マニュアルでは「携帯電話は電源をオフにしてカバンに。スマートウォッチの使用は禁止」となっており、毎時間、それを読み上げ受験生に確認させる。机の上に置ける時計は、「端末等の機能があるものは不可」となっている。 しかし、最近はネットと接続できる小型端末は多種多様になっており、スマホや時計にはとどまらない。とくに身に着けられる「ウェアラブル端末」には、メガネ、リストバンド、指輪さらには衣類や靴下に装着できるものまであるそうだ。カード型ならティッシュにはさみ込めるかもしれない。さらにこの先、指先などにマイクロチップを埋め込んで試験問題を送信し答えを超小型イヤホンで受信する、というSF映画のような技術...

「これからの試験のあり方」を考えることが必要

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