個人向け唾液PCR検査サービス「HELPO PCR検査パッケージ」を試用してみた
個人向け唾液PCR検査サービス「HELPO PCR検査パッケージ」は、ソフトバンクグループのヘルスケアテクノロジーズ、および同グループの子会社であるSB新型コロナウイルス検査センターが提供するサービスです。PCR検査を低価格かつ手軽に利用できるのが特徴。2021年2月3日から提供を開始しており、サービスの申込受付期間は2月3日から5月末までです。
筆者が申し込んだのは1人用の「スタンダードパック」で、気になる価格は6,050円(返送料別)でした。2人用なら11,000円、3人用は14,850円、4人用は17,600円、5人用は19,800円です。
つまり5人用を申し込めば1人あたり約4,000円。クリニックなどで自費診療すると1回あたり2万円弱かかるという話も聞いていたので、そこは非常にリーズナブルに感じました。ちなみに5人用を購入して1人で5回受診するといった使いかたはできません。
オンラインで注文すると、翌営業日には発送されます。電話で予約して、病院で待たされて、というストレスとは無縁です。筆者の検体採取キットも、申し込んだ翌々日に届きました。
ここから先は、スマートフォンにインストールした専用アプリ「HELPO」を使用。ヘルスケアテクノロジーズが提供するHELPOは、PCR検査のみならず、ユーザーの抱える健康上の不安をすぐにチャットで相談できるのが特徴です。
新規登録を行い、ユーザー情報を入力してからホーム画面を開いて『唾液PCR検査』のバナーをタップすると、唾液採取日登録の画面が出現しました。唾液は採取してから96時間以内に届ける必要があるそうです。「集荷依頼」「郵便局持込」どちらで郵送するかも考慮して、都合の良い唾液採取日を選択しましょう。
筆者は3月25日の午前中に検体(唾液)を採取しました。当日はアプリの「検査開始」をタップし、あとはイラスト入りの説明に従って進めましょう。採取の1時間前は、水以外の飲食、喫煙、歯磨き、マウスウォッシュなどが行えないので注意です。
人間の唾液は、短時間ではそれほど量が出ないものです。検査時間には10分くらいの余裕をみておくと良いでしょう。筆者は頭の中で、梅干しを頬張ったときの酸っぱさをひたすら想像し続けました。
アプリでは、検体の返送準備についても画像で確認できるようになっており、やりかたがわからずに困ることはなさそうです。
筆者は、朝、検体を採取したらすぐに梱包して10時30分に地元の郵便局に持ち込みました。窓口では郵便局員に「検体情報シート」なるものを提示します。
ちなみに、日本郵便では2月1日より、セルフPCR検査の検体を取り扱う場合に、必ず「検体が不活化されていること」「検体に対し、医療機関などと同水準の厳重な三重包装がされていること」を利用者に確認するルールになっているそう。実際、窓口の郵便局員の応対もスムーズでした。
検査結果は、最短で検査センターに検体が到着した当日、または翌日以降に通知されます。
筆者の場合、杉並区内の郵便局で3月25日木曜日の10時30分に郵送手続きを完了させ、千葉県市川市のSB新型コロナウイルス検査センターに送りました。
「仮に金曜日に到着しても、結果が出るのは土日を挟んでからじゃないか」なんて思っていたところ、翌日3月26日金曜日の23時23分にスマートフォンのメッセージアプリに「検査結果が確認可能となりました」との連絡が。そのスピード感に驚きました。
気になる検査結果は「陰性」でした。もともと健康に不安はありませんでしたが、あらためて結果を目にすると、ホッとしますね。
なお、検査結果が「陰性」でも、健康に関する不安がある場合はHELPOのアプリからチャット形式で医師・看護師・薬剤師に24時間365日相談することができるそう。またHELPOのオンライン健康医療相談サービスは、2021年6月末まで無料で利用可能です。
実際使ってみたあと、いくつかの疑問点を、ソフトバンク広報および関係各社に問い合わせてみました。
―― 筆者の場合、木曜の午前中に郵送して金曜の23時半に検査結果が届きました。遅い時刻まで検査していることに驚いたわけですが、検査センターは、ひょっとして24時間体制なんでしょうか? そして、もしかして土日も検査を行っている? 検査センターに、土曜あるいは日曜に検体が届いた場合は、どうなるのでしょう。
「検査センターは土日も検査対応(稼働)しています。検査対応(稼働)は24時間体制ではありませんが、検査の申込についてはオンラインのため24時間受け付けています。検査結果については、検査センターに検体到着後、当日または翌日に回答します(案件数により24時近くまで結果回答をすることがあります)」
―― 定期的に検査を受けたい人に向けた割引サービスなどは、予定しているのでしょうか? 単身世帯の利用者の場合、やはり検査の都度、6,050円を支払って検査を受ける必要があるのでしょうか?
「現状、定期的にサービスを利用するかたでも、単身世帯の場合その都度6,050円(検査センターへの返送料別)をお支払いいただく必要があります。定期的に利用する方向けの割引については検討中。なお、同居家族など、同日に唾液採取して1度にすべて返送できるかた向けに2~5個入りのパッケージを提供しており、1つあたりの費用は安くなります」
―― 検査が陽性だった場合、近隣の医療機関を案内するなど、そのあたりの立て付けはどうなっているのでしょう。
「本サービスは提携医療機関のある、北海道、東京都、神奈川県、茨城県、栃木県、福岡県にお住まいのかたの購入を推奨しています。上記エリアで結果が陽性疑いの場合は、HELPOアプリ上で、提携医療機関の案内があります。上記エリア外で結果が陽性疑いの場合は、ご自身で近くの医療機関を受診いただく必要があります(サービスにお申し込みいただく際に、陽性疑いが出た場合に医療機関を受診することについて同意をいただいています)」
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コロナ禍により、誰もが健康に不安を覚える時代です。『格安の唾液PCR検査サービスを探している』という人も多いでしょう。ソフトバンクグループの「HELPO PCR検査パッケージ」は作業の流れが分かりやすく、初めての利用者にも優しい配慮を感じました。この機会に利用を検討してみるのもいいかもしれません。
1977年生まれ、早稲田大学卒業。出版社勤務を経て、フリーランスとして独立。通信業界やデジタル業界を中心に活動しており、最近はスポーツ分野やヘルスケア分野にも出没するように。日本各地、遠方の取材も大好き。趣味はカメラ、旅行、楽器の演奏など。動画の撮影と編集も楽しくなってきた。
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