「いつもそうしている」というだけの理由で間違ったことをする人たちが大嫌いです。
たとえば、スマートフォンのバッテリーを使い切るために、映画やゲーム、音楽などを無理やり流し続ける人たちです。この人たちは、バッテリーは使い切ってから充電しなければならないと思いこんでいるのです。
以前にもこの問題を扱いましたが、もう一度証拠を挙げて説明することにします。なにしろ、いまだに多くの人が(私の同居人を含めて)この間違いをおかしつづけているのですから。こんな馬鹿げたことはもうやめてください。
スマートフォンは好きなタイミングで充電すればいいのです。スマホのリチウムイオンバッテリーは、電池残量が10%なのか80%なのかなんて気にしていません。どのタイミングで充電しても、バッテリー寿命が短くなったりはしないのです。
信じられない? そういう人もいるでしょう。しかし、これはAppleの公式見解なのです。
リチウムイオンバッテリーは、充電を繰り返すと充電できる容量が減っていくというのは事実です。
iPhoneを使っている人なら誰でも、Appleが新しいスマートフォンを毎年発表するたびに、この事実を噛み締めていることでしょう。
しかし、Appleが説明するように「リチウムイオンバッテリーなら、充電サイクルを完了するごとに減る容量はわずか」なのです。
ですので、バッテリー寿命を気にして、バッテリーをわざと使い切ろうとしているのだとしたら、むしろ逆の効果を与えていることになります。
バッテリーを無理に使って、不必要に充電サイクルを増やすことはもうやめてください。ふつうに充電すればいいのです。
スマホのバッテリーを長持ちさせるちょっとしたコツ
バッテリーにまつわるそのほかの神話はどうでしょうか。スマートフォンをいつ充電すべきか、いつ充電すべきでないか、バッテリーレベルを何%に保つべきかなどについて、それぞれ違った意見があるように見えます。
下のAmerican Chemical Societyの動画では、スマートフォンのバッテリーを長期間使用しない場合は(数カ月など)、基本的にバッテリー残量を約50%に保つべきだと言っています。
では、あなたも一度は聞いたことがあるであろう、「トリクル充電」の問題はどうでしょうか?
夜間にスマートフォンを充電器につなげたままにすると、充電量が99%に低下するたびに何度も「充電」が行なわれてしまうという問題です。
複数の情報源によるとこの問題はただの神話ではなさそうですが、どうすべきかについては、さまざまに異なる意見があります。
この問題についてあまり心配しないことです。
普通に充電してください。
夜中にトイレで起きて、思い出したらケーブルを抜くぐらいでOKです。
そして出勤前に少し充電を足しておきます。ランチに行くときや、朝の会議に出席するときには、ケーブルを抜いておきましょう。
いつもより少しだけ充電についての意識を高めておくことで、いくばくかの恩恵を受け取ることができるでしょう。
たとえ、バッテリーそのものが時間の経過で劣化するのだとしても、あなたの努力も少しは報われるはずです。あとは、永遠に続くものなど何もないことを受け入れるだけです。
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Image: Jamesbin/Shutterstock.com
Source: Apple, Samsung, The Verge, Business Insider, YouTube
David Murphy - Lifehacker US[原文]