小型のノートPCを組み立てているのにキーボードの下にタッチパッドを置くスペースが余っていないとします。さてどうするか?
ユーザーに外付けマウスを買わせるというのも手ですが、HPのようにポップアウト式のマウスを開発するという手もありますよ。HP OmniBook 800CTの右側の小さなスペースに隠れていたのは、小さくてかわいいネズミマークのボタンを押すとボディから出てくる一風変わったくさび形のマウスでした。
90年代中頃にはワイヤレスという選択肢がなかったので、極小マウスが細いゴム製コードにぶら下がったわけです。実際、これはその当時のノートPCの多くを悩ませた問題の斬新な対処方法としてうまくいき、HPはいくつかの異なるモデルでもポップアウト式マウスを採用しています。 トラックパッドと言えば、ディスプレイの右側にトラックボールを搭載した昔のノートPC「Compaq LTE Elite 486」なんてものもありました。