米Verizon(ベライゾン)は2021年12月9日(現地時間)、ミリ波利用の5Gサービス「5G Ultra Wideband」が同年末までの目標としていた1万4000カ所の基地局設置を完了し、米国87都市へのサービスを開始したと発表した。2022年3月末までには1億ユーザーを対象にCバンドを使ったサービスも始めるとしている。
(出所:Verizon)[画像のクリックで拡大表示]リリース:Verizon exceeds 5G build plan for 2021; focuses resources on rapid C-Band expansion同社が手掛ける家庭用5G固定無線サービス「5G Home」も、2021年には対象地域を前年の5倍に拡張し、65都市で利用できるようになった。また、企業向け5G固定無線サービス「5G Business Internet」の対象地域も前年から3倍拡張し、アトランタ、シカゴ、ロサンゼルスを含む62都市で利用可能となっている。
5G Ultra Widebandでは、この1年で、データ通信量が750%超増加した。2022年第1四半期末までに、既存のLTEネットワークインフラにCバンド用のマクロ基地局機能を追加し、小型セルを活用するなどして、大規模なサービス拡張を進める。また、これまで5G Ultra Widebandで提供してきたミリ波を使ったサービスも、プライベートネットワークソリューションを含め、さらに拡張していくとしている。
なお、同社のCバンドの性能は、帯域幅100MHzと同200MHzを使った最新フィールドテストにて、それぞれ1.5Gビット/秒と3Gビット/秒となっている。同800MHzのミリ波と同100MHzのCバンドを使ったキャリアアグリゲーション(CA)試験では7.92Gビット/秒のダウンロード時速度を確認している。
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