トヨタ ライズは、2019年秋の東京モーターショー会場で初披露されたトヨタSUVシリーズ最少クラスのコンパクトSUVである。ダイハツ工業との共同開発モデルで、兄弟車は「ダイハツ ロッキー」。SUVらしく力強いデザインは東京モーターショー2019会場でも注目の的だった。
2019年11月に発売を開始すると、200万円を切る低価格な設定も話題を呼び、またたく間に評判を集め、翌2020年度(2020年4月~2021年3月)には12万988台を販売し、総合ランキング2位※となるほどの大ヒットモデルとなっている。
※自販連(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会)調べ
今回の一部改良では、新たにダイハツが開発した新型ハイブリッドシステム「e-SMART ハイブリッド」搭載モデルが追加され、燃費や環境性能の面でも大きく飛躍を遂げた。
e-SMART ハイブリッドは、新開発の1.2リッターノンターボエンジンを発電専用とし、100%モーター駆動としたシリーズ式ハイブリッドである。シンプルかつコンパクトな構造で、低・中速走行に強く、街乗りでの使用を得意とする。減速時にアクセルペダルのみで車速コントロール可能な「スマートペダル(S-PDL)」も採用し、街中や下り坂でのペダル踏みかえ頻度の軽減を図った。カタログ燃費は28.0km/L[WLTCモード燃費]をマークする。
シンプルなシステムに加え、リチウムイオン電池やモーターなど基礎部品をトヨタのハイブリッド車と共有したこともあって、低コスト化を実現。「ハイブリッド G」グレードで216万3000円と、トヨタのハイブリッド車の中でも特に低価格に抑えることが出来た。e-SMART ハイブリッド車は2WD(FF)車のみの設定となる。