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武雄と大町で罹災証明受け付け開始 生活再建へ被災者続々

武雄と大町で罹災証明受け付け開始 生活再建へ被災者続々

佐賀経済政治

糸山 信、山下 航

武雄と大町で罹災証明受け付け開始 生活再建へ被災者続々

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順番を待つ被災者に申請書の書き方などを説明する武雄市職員(手前の左から3人目)

 佐賀県武雄市と大町町で18日、公的支援を受けるために必要な罹災(りさい)証明書の申請受け付けが始まった。断続的に降り続いた雨は小康状態となり、被災した人々は生活再建に向けた一歩を踏み出した。

 武雄市独自の調査では、市内家屋約1650件が床上・床下浸水被害を受けたとされ、申請には市役所の開庁前から被災者約80人が行列。午後1時30分に整理券配布が262人に達したため、受け付けを終了した。19日からは1日200人までとする。

 自宅が床上約120センチまで浸水し、現在は2階で夫と暮らす武雄市北方町志久の会社員野田恵美さん(51)は、「前回の被災後にリフォームし、家電もそろえたが全てまた水に漬かった。仏壇もあるし、ここで暮らすしかないのだけど…」と苦しい胸の内を明かした。

 大町町役場でも受け付け開始の午前9時から十数人の被災者が訪れ、手続きを進めた。同町福母の会社員竹谷和人さんは自宅が1メートルほど浸水した。「2年前の大雨よりも水位は高かった。またかという感じ」。買い直したばかりの家電も使えなくなった。前回の被災後は住宅の修繕などに丸1年かかったと言い、「今回はもっと時間がかかるのではないか」と肩を落とした。 (糸山信、山下航)