薬でもピッツァでも、何でも運びます。
物流サービスのFedEx(フェデックス)が、ラスト1マイルどころか3~6マイルを走る6輪配達ロボ「Roxo」の開発を進めています。 FedExとDEKAリサーチ社にいる、才能あるチームと素晴らしい技術を持った人たちが作った…という自律型車両となっています。
では「Roxo」と、開発者たちが登場する動画を見てみましょう。
エンジニアは若い人たちが多い印象ですね。レーダーやカメラやLiDERを搭載し、それらを制御するソフトウェアを作る人たちや、機械学習の専門家が何人も集結し、「Roxo」が作られています。信号を検出するのは何台ものカメラで、交差点にある8~10個の信号を見て判断し、車両としても歩行者としても路面の状況に適応します。
前輪が浮いているのは、段差に対応するためでしょうね。ですが6輪すべてを着地して走る姿も見られます。そして「Roxo」の背面にはウインカーだけでなく矢印や文字を表示するモニターも装備されています。
視界は360度あり、自律運転ですぐ周りの環境に適応するようになっています。とはいえオペレーターが遠隔監視しており、必要とあらば人が操縦できるようすぐ切り替えられるので安全。マイクとスピーカーもあるので、現場でトラブルがあれば会話での対応が可能です。重量はおよそ204kgで、積載量は45kgほど。電動なので排気ガスは出しません。
面白いのは、「Roxo」は本来DEKA社が作る電動車椅子「iBot 」だったという点。これも4輪プラスふたつの補助輪があるのですが、悪路も走破でき、ホイールの位置がトランスフォームし2輪で立てるスゴい車椅子だったりするんです。
立って移動する様子は、0:20からどうぞ。
「Roxo」は既に1千万時間のテスト走行を済ませているとのこと。これも車椅子みたいに立つのでしょうか? 配達時にその機能は不要なのでしょうけども、長い階段の昇り降りができるのは確かでしょうね。
Source: YouTube (1, 2) , facebook, DEKA, FedEx (1, 2) via IEEE SPECTRUM