MagSafeによる充電をいちど試すと、それ以外の充電方法が億劫になる。MagSafe対応のiPhoneと、それ以外のスマホの2台持ちをしていると、後者を充電する時にうっかりMagSafe充電器にくっつけようとしてしまうこともしばしばだ。
もし手持ちのスマホが、Qi規格のワイヤレス充電に対応しているのなら、上海問屋の「MagSafe対応金属製リングステッカー」なるアイテムを試してみるとよい。これはMagSafeの直径に合わせてカットされた金属製リングで、Qi対応スマホの背面に貼り付ければ、MagSafe充電器を始めとする、MagSafeアクセサリが使えるようになる一品だ。
製品本体。価格は132円と格安これ自体はただの金属製のリング。裏面のシールを剥がしてスマホに貼り付ける一旦貼り付ければ、MagSafe非対応のiPhoneはもちろん、Pixel 6などのAndroidスマホでも、オペレーションを統一できる。Qi充電器をそのまま使うのと違って、位置合わせは容易になるほか、スマホを宙に浮かせて使うスタンドタイプの製品も利用できるようになる。
今回はPixel 6 Proに貼り付けてみた。完了したら表面の保護フィルムを剥がす現実的にはスマホに直接ではなく、スマホケースに貼り付けることになるMagSafe充電器に吸着できるようになった。ちなみに本来のMagSafeにある、向きを垂直に揃えるための位置合わせのピースはないきちんと充電できるかを見ながら貼付け位置を決める。これが意外と難しい本製品のもう一つの利点は、保護ケースの装着によって弱くなったMagSafeの磁力を補えることだ。MagSafeを使いたいが故にお気に入りのケースの利用をあきらめていた場合も、本製品をケースの外側に貼り付けることで、MagSafeが使えるようになる。むしろこちらの用途のほうが、ピンとくる人のほうが多いかもしれない。
ただし本製品はただの金属製リングで、それ自体が磁力を帯びているわけではないので、本来のMagSafeのように近づくと「パチン」と吸着する力強さはない。そのため車載のMagSafeスタンドに貼り付けると、一般道の走行中は問題なくとも、歩道の段差を乗り越える衝撃で落下することもある。
MagSafe充電器をスタンドとして使うキットにも対応できるようになるそんなわけで過剰な期待は禁物なのだが、価格は132円とリーズナブルなことから、気軽に試してみるにはぴったりだ。いちど剥がすと両面テープの再利用が難しいので、貼り付けに失敗したら使い捨てることを前提に、あらかじめ2~3つほど注文して試してみるのがよいだろう。
製品名 | 発売元 | 価格 |
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MagSafe対応金属製リングステッカー(DN-916089) | ドスパラ | 132円 |